同窓会より
先月山口であった同窓会・・・お隣は某新聞社のK氏でした。
コラムに同窓会の記事を載せられましたので
ご紹介します
*******西風*******
「最近の学生は、大学に単位を取るためだけにしか来ない。」
大学の恩師が退官することになり、80年代初めに卒業した教え子たちで送別会を開いた。
冒頭の言葉は、その席で恩師が語った最近の学生評だ。
単位を取るために大学に行くのは当たり前と思われる方も多いだろうが、専攻は社会学。
社会を構成する人間の探求や洞察は欠かせない。
30年前の教え子たちは、講義の合間や終了後、研究室でさまざまなことを語り合った。
政治、人生、映画、恋愛・・・。
場所を変え、下宿で安酒を飲みながら朝まで、ということもしばしば。
「お前の言ってることは理解できん。」
お互いの考えが相いれないことが結論となることもあったが、
夜明けの冷気が不思議と心地よかった。
今や研究室にこんな光景はなく、就職試験に向けた自習室と化しているという。
「講義に出ることも大事だが、もっと人間に興味を持ってほしい。」
恩師の不満はこのあたりにあるようだ。
「講義にはでなくていいが、コンパには必ず出席しなさい。」
当時研究室に脈々と受け継がれていた教えとは、
授業以外からも多くのことを学びなさいという意味だったのだと思う。
この教えを都合よく解釈した私はアルバイトに精を出し、あとはマージャンと酒。
「優」は「学生労働論」や「点棒計算概論」などの学外単位ばかり。
特別賞としてコンパの皆勤賞はもらえたかもしれない。
人に誇れる学生生活ではない。しかし、恩師の退官と聞いて遠方からでも駆けつける学友たち。
この仲間たちと飲み、語り、触発し合った日々が、今の自分の血肉になっていると確信している。
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おねえちゃんの学生時代も、この先輩と全く同じ。
点棒計算は、数字が嫌いだから、
全部男の子たちに任せてきたけれど
古きよき時代から30年近くたっても、
心の中にその風景がしっかりと残っています。
今日は、また違う先輩からも
仕事のことでお電話をいただきました。
時は確実に流れているのだけど、
人のあたたかさやつながりに、時間の経過は無関係。
むしろ、いろんな経験を積んで
もっと高められているような気がしてなりません。